空きスペースを活用したビジネスモデル始めようにも、どんな場所(立地)にある空きスペースが適しているのか、どうやって空きスペースを見つけるか?疑問がわくのではないでしょうか。
開業する場所がなくては、どんな素晴らしいアイデアを思いついたとしてもビジネスを始めることができません。ここでは開業するにあたって適した場所と探し方について話をしていきたいと思います。
空きスペース活用ビジネスでの出店場所の確保の仕方
空きスペース活用ビジネスに適した場所とは
空きスペースを活用したビジネス(坪ビジネス)を始める場合、どのような場所、立地、条件が適しているでしょうか?
開業する業種にもよりますが、オフィス街・商店街・観光地・スーパーなどのビルの一角、駅・文化施設・イベント会場の近くなどが適しています。このように書くとザックリし過ぎているように感じると思いますが、読み進めてもらえれば理由がわかると思います。
大きな理由としては下記2つのポイントになります。
・一定の人通りが確保できること
・建物の中には倉庫や階段下などデッドスペースが多い
一定の人通りが確保できること
「オフィス街・商店街・観光地・スーパーなどのビルの一角、駅・文化施設・イベント会場の近く」これらの場所の共通点は「人通りが多い」ことです。私が提唱している空きスペース活用ビジネスの特徴は、狭い空きスペース(1坪~3坪程度)でも活用次第でお金を生み出せるという点です。デメリットとしては、狭い=お客さんの滞在時間は短くなりますので、開店率を上げなければなりません。ですので必然的に人通りのある場所(賑わいのある場所)が良く、通りゆく人から購入が見込める賑やかな場所が適した場所になります。
建物の中には倉庫や階段下などデッドスペースが多い
「オフィス街、商店街、観光地、スーパーなどのビルの一角、駅や文化施設やイベント会場の近く」このような場所は、大小様々な大きさ、構造の建物が隣接しています。殆どの建物にはスペースを有効に活用出来ていません。無駄に大きなエントランスがあったり、眠っている倉庫があったり、必要以上に大きい店舗や軒先、階段下など、探せばデッドスペースは多く、意外と見つかるものです。また、上記の場所はたくさんの建物があるので、候補地も多いというメリットもあります。
なぜ、わざわざ人が目をつけない場所を探すのか?という疑問があるかも知れません。
それは、できる限り初期投資とランニングコストを下げることで利幅を増やすことが狭小の空きスペース(1坪~3坪程度)を活用したビジネスの特徴です。なので、本来なら目を向けない狭小スペースである倉庫や階段下、軒先などデッドスペースを活用するのです。
一定以上の面積がある空きスペースでは、コインパーキングやトランクルームにするなどの活用方法がありますが、初期投資もそれに応じた金額が必要になってしまい利幅が少なくなってしまいます。
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空きスペースを利用したビジネスアイデア
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もう少し細かく業種により立地条件を考えていきたいと思います。
身体に良いと言われているオーガニックやマクロビオティックの軽食を販売するなら、オフィス街の一角が良いでしょう。オフィスで働く女性は、とても忙しく、自分の身体のケアをしたいけれど、なかなか時間が取れない現状があります。せめて食べるものだけでも身体に優しく美容や健康に良いものをと考えています。なので通勤やランチの時にサッと買えるオフィス街の一角が最適だと思います。おやつ代わりに食べられる健康食の販売も良いかも知れません。
インスタ映えする飲料を提供するなら、観光地もしくはショッピングなどで賑わう場所が良いでしょう。単価の安い飲料では、数を売らなければなりません。そのためには話題性が大切です。商品に付加価値をつけ観光地やその地域のアイコンとなるようなものとコラボすることでお店のをブランディングし、集客することなど戦略が重要です。そうすることでお客さんがどんどんインスタグラムで宣伝してくれるビジネスモデルも可能になります。
占いのお店は、一対一で話す時間が長いために回転率を上げることは難しい業種です。なので、人通りが多くない立地でも良いと思います。逆に人目につかない方が良いのかも知れません。と考えると駅の目立たない一角などが良いと思います。人はいるけれど、目立たない場所ですね。
チケットショップであれば、駅に近い場所が良いでしょう。商品としてのチケットは、かさ張るものではありませんので、ほんとに小さな面積の店舗でも営業することができると思います。
まとめ
・人通りの多い(賑わいのある)場所であること
・業種によりオフィス街、観光地、駅チカなど適切な場所を考える
空きスペースを探す方法
では、ある程度開業したい場所を絞り込めたとして、どうやって空きスペースを探し出すかです。本来は眠っている狭小の空きスペースを見つけ出すのですから、広告やネット上で情報が転がっているものではありません。
では、どうやって探すのでしょうか?空きスペースを探す方法は大きくは3通りあります。
・自分の足で探す方法
・地域の不動産屋と相談する方法
・マッチングサイトを利用する方法
自分の足で探す方法
なんだ、結局は自分の足で探すのか?!と思われるかも知れませんが、宝物を探すように自分で見つけ出す面白さがあります。そもそも坪ビジネスは既存の発想でパッケージ化されたビジネスを展開するのではなく、創意工夫の元、新しくビジネスを構築する面白さがあるのです。その代償として初期投資とランニングコストを極力下げ、利幅を上げることができるのです。
では、自分でどうやって空きスペースを見つけるかですが、開業したい地域から現地調査をして特定のビル(建物)をいくつか絞り込みます。絞り込めたらそのビルのオーナー、もしくは管理会社を見つけ出し折衝することになります。
方法としては、いくつか考えられます。そのビルの関係者(テナントで入っているお店)からオーナーの情報をもらう。ビルのどこかに管理会社の連絡先が表記されているケースもありますので、それをもとに管理会社をつきとめる。インターネットから希望するビルの情報が得られるかも知れません。そのビルにオーナーが住んでいる場合は直接話しても良いでしょう。ここではビルを前提に書いていますが、小さなお店や自宅の一角でも良いと思います。とにかく自分がココだ!と思った場所があれば、なんらかの情報を探しオーナーや管理会社と交渉することです。ハードルが高そうに聞こえますが、なにも大層に考えることなくゲーム感覚で楽しんでやれば良いと思います。
地域の不動産屋と相談する方法
まだ確立されていな空きスペースを使った”坪ビジネス”なので、不動産屋に行って「狭小スペースを使ったビジネスを始めたいので倉庫とか階段下の空きスペースはないですか?」と言っても、おそらく!多分!!絶対に!!!(笑)良い返事は返ってこないでしょう。そんなことを対象に物件を用意している不動産屋は、殆どないでしょう。(笑)
ですが、不動産屋に行くメリットもあります。ビルを活用してもう少し収益を上げたいと言っているオーナーはいませんか?と聞けば良いのです。不動産屋は、当然その地域の貸主と情報交換をして物件を抱えています。様々なやりとりの中で、貸主の個人的事情をよく知っているでしょう。そして、どのオーナーも収益は少しでも上げたいと思っているはずなので、前向きに話を聞いてくれそうな貸主を紹介してもらうのが良いと思います。あとは、その貸主との話です。
あと、不動産屋に行くメリットとして、自分がねらっている場所近辺の情報を拾えるということです。その地域の特徴や人口、路線価や平均坪単価など聞いておくと後に貸主との家賃交渉にも役立ちます。
マッチングサイトを利用する方法
最近では、建物の軒先や空いているスペースを貸し出し、貸したい人と借りたい人のマッチングサービスサイトが増えてきました。今までは、空きスペースを活用したビジネスをするにも自分の足で出店希望地を歩き回り自分で開拓するのが基本でした。
ですが、このようなマッチングサイトができたことにより、出店のための場所探しが誰でも簡単に行うことができるようになりました。それだけ需要が高まってきたということですね。
ここで紹介する「軒先ビジネス」のサイトは建物のちょっとしたスペースを1日単位で貸してくれます。売りたい商品の反応を見たい、平日は他の仕事があるので、休日だけ販売したい、自分のお店を持つには資金がたりない、大きなスペースは必要なくてちょっとした小さなスペースで良い、など、そんなニーズにドンピシャなマッチングサイトです。
まとめ
空きスペース活用ビジネスでの出店場所の確保するには?
・出店したい地域にめぼしをつける
・その中から空きスペースが確保できそうな物件を絞り込む
・オーナーと直接交渉する
・地域の不動産屋と相談をする
出店するには売上の見込みを立てるため周辺地域のリサーチも重要です。そのことについては次回!