
私が行なっている”空きスペース”を活用したビジネスとは、ビルの倉庫や階段下スペースを有効活用してビジネスをする方法のことを”坪ビジネス”と読んでいます。要はビルの空いているスペースを使って、狭い場所だからこその利点を利用して儲ける!ビジネスです。
”空きスペース”ってどこに?
では、ビルの”空きスペース”といっても具体的にどこがあるでしょうか?
私が推奨するのは、路面に面した空きスペースです。例えば、私のお店”Sparkling Arashiyama”のように階段フロアがビルの道路側に設置されているケースです。階段下には、必ずスペースがあります。階段の構造上1階から数段ステップがあり、次に踊り場がありくるっと180度もしくは90度回転し、また数段ステップをあがると2階に到着というパターンが殆どではないでしょうか。この踊り場の下こそが宝が隠されている”黄金のスペース”です。
Before
After
階段の下ですので、天井はステップ状に斜めになっています。使いづらいように感じますが、工夫次第で普通の四角い部屋(直方体や立方体)よりも効率的にお洒落に収納ができたりします。例えば、ステップ毎に棚を取り付けてディスプレイをしたり、収納に利用したり意外とスペースを有効利用することができます。そして意外とお洒落に見えたりします。
狭いと考えると、それだけで出来ることが限定されるように感じますが、物事には必ずメリットとデメリットの両側面があります。プラスの方に目を向け発想を柔軟にすることで意外と面白い店創りができるものです。
ビルの正面に階段がない場合は?
でも、ビルの正面に必ず階段があるとは限りません。むしろ4階建て以上のビルになるとエレベータが設置されているケースが多いと思います。そんな場合、階段下の”黄金スペース”はないのでしょうか?いえ、ちゃんとあります。
どんなビルにも階段のないビルはありません。エレベータが設置されているビルでも必ず階段は設置しなければなりません。ただ、道路に面した所ではなく、ビルの真ん中あたりや奥に配置されているケースが多いと思います。奥まった目立たない所にある。一見デメリットのように感じますが、逆にそれを利用してビジネスを組み立てれば良いのです。
どんな業種に向いているのか?
ビジネスには様々な職種がありますが、坪ビジネスのように限られたスペースを活用し、お金に変えるには、どのような職種が向いているのでしょうか?
通りに面していないビルの奥だからこその立地を生かしたビジネスを展開すれば良いのです。お客さんが他人に見られたくない買い物や相談、依頼ってありますよね?例えば、占い、質屋、カウンセリング、アダルト系の物品販売や探偵もありますね。これらのビジネスは逆に奥まった場所にある方がお客さんは安心できるのではないでしょうか。アクセスしにくい場所、目立たない場所だからこそのメリットを活かせば良いと思います。
占い、カウンセリング、語学、探偵などは、机や椅子、最低限の家具やインテリアを揃えれば、すぐに始められるでしょう。
空きスペースの活用事例は階段下だけでなく、工夫次第で様々な空きスペースを利用することも
また、有効活用できるスペースは階段下だけではありません。アイデア次第で、通路の一部、軒下、倉庫などたくさんあります。
どうでしょうか?そのような観点でビルを見ていると、空いているスペースを活用して収益に繋げることが見えてきたのではないしょうか。建物の立地、人の行き交う導線、通行する人の性別や年齢、特徴など見ていくと様々なチャンスが隠れていて、お金を生むスペースに変えることが出来るのではないでしょうか。